開業しておかげさまで来年4月に5年目を迎えることになりました。
そこですみきりや店主、橋本憲寛についてお話してみようと思いました。
長文、駄文ではございますが、紆余曲折のお話をお読み頂ければ幸いです。
2005年の12月に長男が誕生した。そんな頃からのお話。
当時僕はサラリーマン3年目。ちょっとだけ仕事を覚えて、得意先にも緊張せずに顔を出せるようになり、それなりにやっていた。それなりに。
自分自身新しい知識を覚えることは好きだった。ホームページを見ては新しい商品をお客さんに伝えて、買ってもらえたら嬉しい。それだけ。
ボクがいた業界はいわゆる3K。職人さんを相手にする業界。
要するにビーバップな世界。ボクは車ヲタクだったけど、前身はアニメとマンガヲタクだ。いつも怖くてしょうがなかった。
仕事の話は出来るけど、趣味、嗜好、全く合わない人が多かった。ただ、今思うとかわいがってもらってたんだと思う。会社の先輩が大事な時にはいつでもフォローしてくれたし、間を繋いでくれた。本当に感謝している。
ただ、当時のボクは恵まれていたけど、気づかなかった。そして、案の定落とし穴に嵌る。
調子に乗っていたボクは、自分よりスゴイと尊敬していた先輩をとにかく是として、そうじゃない上司やお客様を下に見るようになった。
あ、こんなことも知らないんだ、とか、まだそんな事してるんだ、と、相手の都合じゃなく、自分の都合で仕事をするようになっていた。
当然言葉には出さないし、表面上は大丈夫なつもりだった。
けど、それは態度として顕れ、あっさりバレた。
相手はとにかく腕の良い職人さんだった。よく勉強もされていて、先輩の一番仲の良いお客様。
その人を怒らせてしまった。100%ボクの慢心で。
一度は先輩に中に入ってもらい、許してもらえたのだが、自分の中でその人を完全に遮断してしまった。
新商品の情報を持っていかない、御用聞きなのに聞かれた注文を忘れてしまうことが何度か重なった。
仲の良い先輩にお願いされ、忙しい中目をかけて色々な事を教えてもらった恩を完全に仇で返してしまった。
2回3回と怒鳴られる中、それでも自分は悪くないと意固地になったボクは、その他の仕事に対するモチベーションが完全に無くなっていった。
そんな中、自己満足の為読み漁っていた一つのメルマガに目が留まる。
そこにはボクの欲しいと思っていたものがあった。
第二話に続きます。